天然の植物幻覚剤の事実と誤解

天然の植物幻覚剤の事実と誤解-------------------------------------------------------------------------

 今日までドラッグ、つまり薬物とは、一般的にエンセオジェン、幻覚剤と呼ばれている。これは単に、「内なる神の発生(the generaition of God within)」を意味しており、「己自身の意識の内に神を悟る(the realizaition of God within one's own consciousness)」ことを意味している。そして実際に、意識を拡張し、自己認識を拡張させ、霊性の本質へ向かわせることで知られる植物はそのほかにもたくさん存在する。
 それぞれの民族では自分たちの指導者に洞察力と指導力を求めていった。それらの人々は、シャーマンやヒーラー、司祭、また魔術師や賢者、ヨギ、奇術師と言われる人々で、このような指導者たちはファーマコピアと言われる薬物類や植物の使用によく通じており、彼らの能力や洞察力はそれらの薬物類によって得るところが大きかった。「ファーマコピア(pharmacopoeia)」は薬局、ファーマシーや、薬剤師、ファーマシストの語源であり、「魔法(witchcraft)」とも訳されてきた。  地元のシャーマンたちは薬物類やそのような植物によく通じており、そのために人々から尊敬や畏敬、そして権威などの社会的権力を維持してきたが、そのことは今も昔も政府や宗教家にとっては、見過ごすことのできない大きな問題となった。それはそのような先住民族たちが握る権力と支配力という力に対する、彼らの理不尽な羨望(せんぼう)でもあった。そうして、彼らによってシャーマニズムやファーマコピアは悪魔のものとみなされ、それに対して不名誉なレッテルが貼られるようになった。
 後の時代にカトリック教会が支配するスペインを皮切りとして行なわれた、「異端審問」と「魔女狩り」はこの代表的なものである。それは19世紀に至るまで欧米において、神の名のもとに教会と政府により、800万人以上の人々が殺害され、土地や財産を収奪した。さらにキリスト教会の羨望(せんぼう)と強欲はこれに留まらず、アメリカ大陸の先住中央アメリカ人の推定2000万人以上の人々を殺害した。そしてアステカ、インカ、マヤの人々を絶滅寸前にまで追い詰め、北アメリカ先住民族のアメリカ・インディアンをも同じ運命に陥れた。
 そこに横たわる彼らの目標とは、幻覚性植物に関する知識の抑圧である。それが功を奏すれば、人々はほとんど自力で神を体験することができなくなる。そのゆえに、神に付随するすべての事柄、知識において、すでに確立されている宗教へと人々の忠誠心を確実に向けさせることができる。政府と宗教が世界の支配者であるためには、別の源から情報や知識を得ることのできる独立したシャーマンや司祭、魔術師、奇術師、そして預言者と言われる人々は彼らにとっては脅威でしかなかった。