縄文時代の「夜這い」と女権社会

縄文時代の「夜這い」と女権社会------------------------------------------------------------------------

 縄文時代のころの日本の社会制度は、ヒメヒコ制という。女性をヒメといい、男はヒコという。そして、ヒメのほうが上である。ヒメが命令すると、ヒコは「はい、はい」といって、荒っぽい外の仕事をする。
 その時代の結婚はどうなっていたか。妻問い婚、つまり夜這いであった。男のほうが女のいるところへ行く。昭和になっても続いていた地方がある。「今夜、行ってもいいか」と男が聞き、女が嫌な場合は「だめ」と言い、オーケーの場合は、「じゃあ、鍵を外しておくからね」と言う。
 そして、もし子どもが出来たら、女のほうに指名権がある。「この子はあの人の子どもです」と女が言うと、結婚しなければいけない。昔はDNAなんて関係ないのである。「おれの子じゃない。あいつの子じゃないか」と言っても認められない。そういうバランスのとれた制度があった。男は、指名されたら結婚しなければいけない。それを覚悟で夜這いに行った。
 この制度だと、女権社会になる。女はずっと家にいる。そこで天気予報や村の人間関係に詳しくなる。予知能力の持ち主になる。そのころヒコは何をしていたかというと、軍事的・政治的に成功すると豪族の娘をどんどん愛人にしていた。そうやって父親の豪族を手なづけていた。