16ビート

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 人間は音楽に快感を感じる。それを快さと感じる快感は、人間に備わった正確なセンサーである。あらゆるリズムの中でも、人間を最高度の陶酔感に引き込むリズムが存在する。ポップスや、サンバや、インドネシアのガムランやケチャなど、こういった音楽にはすべて、16ビートが使われている。
 原始的な生活を営む部族の音楽を研究してみると、彼らが宗教的に神と交わるために奏でるリズムはすべて16ビートである。16ビートは、人間の魂を宇宙のリズムにもっとも共鳴させるリズムなのである。この16ビートのリズム構造こそ、宇宙のリズムそのものである。
 現代人は自分を抑圧して生きる生活習慣の中にいるために、快さの感覚を失いつつある。もしも16ビートに心が無反応になっているとしたら、人間は自然な感性を喪失している証拠であり、そのままの生活習慣を続けるなら、人間は必ず、今よりも危険な状態に陥る。
 インドネシアのバリ島の音楽である「ガムラン」は16ビートである。またアフリカのムブティの音楽の基本リズムも16ビートであり、彼らは現代人よりもはるかに16ビートと密接な生活スタイルをしている。さらに言えば、現代のポップス系のヒット曲もそのほとんどが16ビートであり、あの静かな日本の能でさえが、クライマックスの場面では必ず16ビートになるのである。
 16ビートは、4.4.4.4で構成されるリズムである。宇宙のすべてはスピンで形成されるが、このスピンの原理から必然的に生み出されるものが、この4/1リズムである。
 一年には春夏秋冬があり、春分、夏至、秋分、冬至という4つの特殊なポイントがあるが、こうしたポイントは、宇宙のすべてのスピンに共通である。すべての生命はこの4つのポイントごとに一つの生体リズムの節目を迎える。この4/1リズムをさらに4分割したリズムが、聖なるリズムの小単位である。自然界は必ず、このリズムに従って生成発展しており、人間ももちろんそうである。