1883年頃まで麻は世界中で使用されていた

1883年頃まで麻は世界中で使用されていた-----------------------------------------------------------


 日本人は大麻(マリファナ)に対する規制がよく行き届いているために違和感があるかもしれないが、世界においては本来マリファナというのは、タバコやアルコールと同じ嗜好品に過ぎず、それを麻薬の一種としてヒステリックに規制しているのは、アメリカと日本くらいのものなのである。そのマリファナの規制を世界に広めた人物として知られるのが、米国連邦麻薬局のハリー・J・アイスリンガーという人物であった。
 官僚天国と言われる日本でさえ、関係業界との癒着を避けるために行政機関の責任者は数年で入れ替わるのが常識だが、アイスリンガーは連邦麻薬局長官の座に30年以上留まり、強力な権限を振るった。ということは彼は業界と癒着していたと考えられるわけで、その大きな疑惑がマリファナ規制を巡る陰謀であった。
 アメリカの主導で、世界的に大麻の規制が繰り広げられたのだが、実際にはそれほど毒性がないことが判明した結果、その後ヨーローッパを中心に大麻規制は緩和された。マリファナ(大麻)は毒性面ではタバコ以下で、依存性の面でもアルコール以下でしかなく、常用しても身体的・精神的な被害がほとんどないことがわかっている。
 しかしそれにもかかわらず、アイスリンガーはなぜかマリファナの規制に異常なほどに固執した。彼は、「ヒスパニック系移民がマリファナを吸って凶暴化し、白人女性を襲った」という事件を捏造してまで、マリファナ規制の法制化を進めた。彼はなぜそれほどまでに、マリファナ(大麻)規制に力を入れたのか。
 当時アメリカでは1820年頃までは、あらゆる織物と繊維の80%が、主にヘンプ(麻)と呼ばれる大麻繊維で作られていた。それは世界中の国々がそうであり、1883年頃までは世界のすべての紙の75%から90%が大麻繊維で作られていた。
 当時アメリカは、石油化学製品を主要な戦略物資とする、国家戦略を展開していた。つまり石油からレーヨンなどの繊維や、プラスチック、化粧品、薬品などあらゆる製品を作り出すことができるので、自動車社会の到来とともに、石油を主要なエネルギーに据えることができれば、石油を支配することで世界経済を支配できると考えていた。
 そしてこの時、彼らの邪魔になったものが、世界中で使われていたマリファナの材料である大麻、つまりヘンプ(麻)だった。それまで大麻は世界中の人々にとって必需品であった。種からは油を、その実は食用に、茎は繊維に、特に大麻から採れるセルロースは繊維として重宝され、プラスチックや化粧品、薬品、樹脂やエネルギーとしても活用されており、アメリカでは乗り合いバスのエネルギーは大麻から作られていた。
 このように大麻は、ことごとく石油化学製品に対して競合するものであった。その石油化学製品の大手が、日本ではライターで知られる「デュポン社」であった。デュポン家といえばイルミナティの家系の一つで、現在ではアメリカを代表する化学メーカーとして知られているが、南北戦争時にはダイナマイトの製造で巨利を手にし、第二次世界大戦時には原爆の材料であるプルトニウムを生産していた。デュポン社はアメリカを代表する軍需産業の一つであり、その経営陣はイルミナティの権力者である。
 アメリカ政府はこうして、西欧諸国の富の源泉であった綿花貿易などの権益を奪うために、石油から作った新しい繊維レーヨンなどを普及させ、それに置き換えるために、アイスリンガーなどによって、世界中に行き渡っていた大麻生産を規制し、潰すために追い込んでいったのである。
 イルミナティによる世界支配は、実に用意周到で遠大なものである。彼らはそれを数百年来から、世紀末を見据えて野望を計画してきた。計画の立案者は亡くなっても、それは次の世代へ次々に引き継がれ、その計画は忠実に実行に移されてきた。その驚くべき執念深さと民族の固い結束、それに数世代にわたって野望が引き継がれるその実行力は、ある意味驚嘆に値するものである。市民が何も知らずに日常を送っていたその陰で、水面下で、彼らの計画は秘かに着々と進行していたのである。