サルゴン1世の任命

サルゴン1世の任命-----------------------------------------------------------------------------------------

 紀元前2760年のこの頃、第1のメソポタミア地域で、1人の指導者の下に国々を統一しようとアヌンナキは決め、武闘派の王を望んだ。マルドゥクと敵対するイナンナに、適切な人間を見つける仕事を託した。彼女は、旅行中に出会い愛した1人の強い男をエンリルに推薦した。4つの駐屯地の司令官を父に持ち、高僧を母に持つアルバカドである。彼はノア(ジウスドラ)の子孫であり、エンリルは彼に王冠と笏(しゃく)を与え、シャルル・キン(サルゴン)、“高潔な摂政”として指名した。そして、新しい王権都市が樹立され、アガデ、“統一された都市”と名付けられた。そこは、キシュからそう遠くは無かった。彼はエンリルによって権限を与えられ、イナンナは自分の優れた武器を携えて、彼の戦士たちに同行した。“下の方の海”から“上の方の海”まで、全土が彼に服従した。彼の軍隊は第4の地域を守るため、その境界に駐留した。

 人物は違うが、ゾロアスター教の最高神アフラマズダー(エンリル)から王権の象徴(王冠と笏)を授受されるアルダシール1世のレリーフに、その王冠と笏が彫られている。


 アルバカドとは聖書のアルパクシャドであり、セムの息子の1人である。シャルル・キンはアッカドの最初の王、サルゴン1世である。アガデとは、戦後のニビルの最初の首都の名前であり、その統一された都市に因んで名付けられた。
 マルドゥクは地球人の軍隊を組織して野望を果たそうとしたが、イナンナに選ばれた武闘派の王サルゴン1世は、マルドゥク軍と戦うために選ばれた。
 サルゴン王年代記には、次のようにある。
“アガテの王サルゴン イナンナの時代に権力を得る サルゴンに敵無く、並び立つ者無く その威光はすべての地に及ぶ 東の海を制覇し、西の地を征服する”
 このアッカドのサルゴンはイナンナを、レイプした勇気ある人間の男であった。
“ある日、女王が空を飛び、地球を横切った後、ある日、イナンナがエラムとシュブールと…を横切った後で、神の愛人は疲れ、寝てしまった。私は、庭の外れから彼女を見た。私は彼女に接吻し、体を重ねた。”
 神の愛人とは大神アヌの愛人のことで、イナンナのことである。気付いたイナンナは怒らなかった。むしろ、自分の好みのタイプだった。その頃、シュメールでは遷都(せんと:都を他所へうつすこと)を繰り返し、都市間の争いが発生し、ついには都市の守護神同士の抗争にまで発展していた。そこで、サルゴンを強い男と見込んだイナンナは、シュメールとアッカド全土の王として、彼を推薦することとした。そして、サルゴンはイナンナの変わらぬ愛人となった。
 この時、各都市には守護神がある、という考えだったが、その考えは、古代ギリシャやローマ帝国などにも受け継がれる。