72年周期

72年周期-----------------------------------------------------------------------------------------------------

 生命を蘇生させるリズムは、太陽、月、地球の中心軸が一直線に並ぶことによって起きるが、この作用がもっとも強く作用するのは、それに加えて水星、木星、金星など、太陽系の惑星がすべて一直線上に並ぶタイミングであり、これは144年に一度訪れる。これも、16/1リズムで、計算すると144÷16=9である。
 シュメールの叡智の一つであるこの知識は、東洋にも西洋にも断片的に受け継がれた。東洋ではこのリズムの9年に重点が置かれ、後にそれは「風水」の概念に発展したが、西洋では、144年と72年という数に重点が置かれた。この72年ごとの節目は、満月と新月同様に、変化の年になる。その作用は自然変化や、社会変化にまで及ぶ。したがって身近な未来を予測するには、この周期リズムを知ることが不可欠であることをシュメール人は知っていた。
 72年周期の自然変化や社会変化があるということである。1995年の阪神・淡路大震災は、新たな時の始まりを象徴するのだった。この年から72年前は、1995-72で1923年である。この年は関東大震災の年である。日本における最大級の被害を出した地震がちょうど72年前に発生している。それ以前も、ほとんど正確に72年おきに最大級の地震や火山の噴火などが起きている。江戸時代に起きたあの富士山の噴火も、このサイクルの年の1707年に起きており、この年には死者2万人と推定される宝永地震も起きている。
 2001年にアメリカで起きたあの象徴的事件である、9.11の貿易センタービル爆破事件の72年前には、1929年のアメリカ発の世界大恐慌が起こっている。この年も2001年と同じく、それまでのアメリカの繁栄が突然崩れ去った年だった。

 人間にとって、このリズムには単なる周期以上の重要な意味がある。世界大恐慌も、関東大震災も、次にくる変動への予兆なのである。1995年から始まる72年間は、1611年に一度の節目の72年間であり、この期間に起こることは、1611年の周期に結びついている。さらに言えば実際には現代人は今、1611年どころではないもっと巨大な周期の節目の中にある。地震というものは、シュメールの象徴学の上では、未来を示すと同時にエネルギーの充填(じゅうてん)を意味している。
 関東大震災の後、震源地の東京が焼け野原から世界都市へと発展したが、しかしこれは、これから起きる本物の変化の雛形(ひながた)にすぎない。1995年に阪神淡路の135.0度で起きたあの地震は、今後、その場を主体に世界的な文化が脈動することを意味している。
 これは巨大なリズムであるので、その変化は大きく緩やかな波となる。まだ人間にはその兆候すら認識できないでいるが、それは必ず起こるのである。このようなリズムが無数に関わりあって人類社会は進展する。
 現代人は今、16/1リズムである1611年の転換と、4/1リズムの転換が重なった、人類最大規模の転換期に差しかかっている。かつての6444年(1611×4)の人類文明とはまったく異なる世界が、すでに胎動を始めているのである。