ソドムとゴモラの遺跡

ソドムとゴモラの遺跡--------------------------------------------------------------------------------------

「主はソドムとゴモラの上に天から主のもとから硫黄の火を降らせ、これらの町と低地一帯を町の住民、地の草木もろとも滅ぼした」――『創世記大19章』――


 死海周辺はかつて青々とした肥沃な平地だった。近くには繁栄した都市がいくつかあり、人口100万人を超える所もあった。調査の結果、湖の南西岸に灰になったソドムの遺跡が発見された。近くには4千年たった今でも認識できる状態の灰と化したゾアルの遺跡がある。
 古代の都市はしばしば正方形の城壁で囲まれていた。現在は長年の雨風によって浸食され、認識できる物はほとんど残っていない。しかし残っている小山は明らかに大昔に破壊された建造物である。

 また最も良い状態で残っている遺跡はマサダのすぐそばで見つかっている。マサダは死海を見下ろす丘の上に建てられた要塞である。湖よりも434m高い地点にある。マサダのすぐ下に、比較的保存状態の良い場所が二ヵ所ある。かつてゴモラがあった場所と考えられている。マサダから眺めると、そこも長い年月と気候による浸食が見られる。しかし周囲の砂漠の風景とは明らかに違うことが一見してわかる。

 ここも正方形の城壁で区切られたように見え、正方形の内部にはめずらしい形状のものが多く見られる。それらは自然に形作られたものとは考えにくいものばかりである。調査の結果では、それらが無類の物であることがはっきりしている。

 そして遺跡内に入っていくと、実物大の大きさに驚く。かつては大都市であり、核戦争前は、多くの人でにぎわっていたが、突如として滅亡の時がやってきた。この遺跡から谷間をはさんだところで、広大なカナン人の埋葬所が発見されているが、そこにある墓の数を概算すると、控えめに見積もって百万以上になる。

 死海の北側にもう一つの都市跡が発見されている。ここにはアデマという都市があった。ここにも周囲の砂漠と比べて際立った灰と化した廃墟がある。このあたりも硫黄のにおいがするが、地熱活動は全くない。

 ここでも至るところで硫黄が見られ、また灰も見つかっている。この灰の分析の結果、灰は硫黄の化学反応の副産物である硫酸塩であることが分かった。遺跡から持ってきた硫黄の玉は圧縮された粉になっている。ゴモラで見つかった硫黄は、地熱地帯の硫黄とは明確な違いがあった。分析の結果、ほぼ純粋な硫黄であることが分かった。約98%の硫黄と微量のマグネシウムで構成されている。白い灰は純粋な硫酸カルシウムである。
 地熱活動地帯の硫黄は通常40%以下の純度しかないが、破壊された都市で、その程度の純度の硫黄は見つかっていない。硫黄が白色なのは、一定の時間高熱にさらされたことを示している。
 まとめると、石灰岩すなわち炭酸カルシウムで建設された都市に、火と硫黄が降ってきた。高熱で燃焼した化学反応による主な副産物は純粋な硫酸カルシウムになった。