稲妻と矢じり

稲妻と矢じり-------------------------------------------------------------------------------------------------

 稲妻を掴む動作は、ゼウス(エンリル)が火を投げる動作として表現されることもあるが、イエズス会の教会でも同様に稲妻を掴む様子が描かれている。

 このミトラ教の稲妻は矢で表わされている。矢は世界的に自然のフォースである性的エネルギーのシンボルである。ここではクリシュナが矢を手で持ち、アスキュラピウス寺院では、ギリシャの医者が自然治癒力のシンボルとして、矢を手に持っている。

 このメソポタミアからの境界石は、矢じりを神自身として示している。ローマ人たちは鉄で矢じりを作り、それで生贄を屠(ほふ)って太陽神に捧げたのであった。イエスはその悪魔的シンボルでもって、十字架に付けられた。ところが自らも実質的に異教である教会はそのシンボルを取り入れ、今日ではそれが教会に於いて、神格のシンボルとして用いられ、祭壇や床で拝まれている。

 ここでは三つの矢がコップを支えている。イエズス会の教会には、自らの王を加えた蛇と共に、女性子宮のシンボルに矢が刺さっているのが見られる。このカトリックの聖体顕示台には聖餅から発するエネルギーを象徴するものとして、矢が刺さっている。

 古代人たちは神格のシンボルとして、常緑樹を拝んだ。メソポタミアでは生命の生まれ変わりのシンボルとして、シュロの木を拝んでいた。その象徴はギリシャやローマの宗教にも取り入れられ、現在ではそれがローマ・カトリック教会の床や祭壇、墓などに見られる。