シュメール人の神

シュメール人の神-------------------------------------------------------------------------------------------

 メソポタミアの文化には、神の力に対する一般概念がある。それは神の力に対して人は屈服し、仕えなければならないということで、人々の意識をきっちりと固めるため、彼らの宗教は神に仕える者だけに対する宗教だった。いわゆる神に仕える者には食べ物、飲み物など毎日の食事や自分のステータスに合った良い衣類、儀式に関係なくネックレスなどで飾り立てられるなど、人生を円滑に過ごせることを保証した。

 シュメール人にとって、神に祈ることは生活の一部だった。寺院の儀式や維持には、たくさんの神官と使用人を必要とした。そして忠実な人々は毎日のように貢ぎ物をした。都市ウルクの公文書には、重要な4人の神々に捧げる毎日の食事が記述されている。それはパン250斤(きん)、タルト1000個、羊50頭、子羊8頭、牛2頭、子羊1匹などで、神々への捧げものは天の食べ物とされ、それらは1200人の神官および使用人に供給された。そして書記たちはシュメール人の希望を記録した。忠誠心、徳、確立された秩序に対する敬意と引き換えに、シュメール人は次の世界における永遠の命を望んだ。

 また衣服に関して男性は街中ではカウナケスを着ていた。これは羊皮をスカートのように巻き付けるもので、季節や流行によるが腰からひざ、もしくは足首までの長さがあった。高官の妻たちは、カラフルで軽い衣服を着ていた。男性も女性もイヤリング、ブレスレット、ネックレスのような装飾品を身につけていた。現代の考古学者達は城壁都市の中で、金やターコイズの装飾品を複製化した偽物を発見した。人々は本物の装飾品が買えなかった場合、好んで偽物を買い、身につけていた。都市には商人や貿易を仕事にする人々の家があり、筆記者、石工、大工、そして奴隷の家はすべて寺院からほど近い距離にあった。シュメール人の金細工職人は金を彫刻し、はんだ付けする技術に熟達していた。
 またシュメールで契約取引という法律も作られ、貿易はより発達していった。円筒印章には模様が刻まれた彫刻が施され、商品の契約を締結する時は間違いのないように、円筒印章が刻印された粘土が確認される必要があった。粘土に刻印されたマークは取引の印とされた。
 こういったシュメールでは、奴隷や装飾品や仕事等による身分の差や経済的格差は、やがて人々の欲望を増大させていくことになる。