ピラミッドの破壊

ピラミッドの破壊-------------------------------------------------------------------------------------------

 マルドゥクがいなくなった後、ニヌルタ(アラム・ムル)は再びシャフトからエクル(ピラミッド)に入った。水平な廊下を通って、彼はエクル(ピラミッド)の外陰部へ行った。その東の壁で、“運命の石板”が赤く輝いていた。「この力が、私に殺しの追跡をさせるのだ!」と叫び、自分の副官たちに破壊するよう命じた。ニヌルタ(アラム・ムル)は引き返し、大回廊を抜けて最上部の部屋に行った。くり抜いたチェストにエクル(ピラミッド)の心臓が鼓動しており、5つの区画によって増幅されていた。ニヌルタ(アラム・ムル)はそれを指令杖で叩き壊した。また、方角を決定するググ石を運び出し、自分の選んだ場所に持って行くよう指示した。
 大回廊を歩きながら、ニヌルタは27組のニビルのクリスタル(水晶)を調べた。マルドゥクとの戦いで多くは傷ついていたが、無傷のものもあった。丸ごと残っているものは取り除き、他のものはビームで粉砕した。ニヌルタ(アラム・ムル)は外に出ると、“黒い鳥”で舞い上がった。そして、エクル(ピラミッド)の頂上石は敵の象徴そのものだったので、武器で揺さぶってぐらつかせ、地面に落として粉々に砕いた。「これで、マルドゥクの恐怖は永久に終わった!」とニヌルタ(アラム・ムル)は勝ち誇って宣言した。「あなたはアヌのようだ!」と集まったアヌンナキは賞賛した。

 無能となった灯台の代わりに、“二輪戦車の場所”近くの山が選ばれ、クリスタル(水晶)が再配置された。その山はマシュ山、“至高の空のバーク船”と呼ばれた。ニヌルタ(アラム・ムル)にはエンリルの地位が与えられ、あらゆる土地でエンリルの代理となった。また、ヒマラヤ杉の山々にある“着陸場所”の支配権はイシュクルに与えられた。そこから南と東の土地、イギギとその子孫が広まっている場所はナンナルに与えられた。“二輪戦車の場所”と“地球の臍(へそ)エルサレム”の司令官はウツとなった。“2つの峡谷の土地(エジプト)”はニンギシュジッダに支配権が与えられたが、イナンナが反対し、亡くなったドゥムジの継承権を主張した。そして、自分自身の支配権をエンリルとエンキに要求した。
 どうしたら彼女の要求を満たすことができるのか、アヌンナキは熟考した。それと共に、どのように人類に対して威厳を保ち続け、どのようにして多数の者を少数の者に服従させるのか、アヌと意見を交わした。アヌは配偶者アンツと地球を来訪することにした。

 マルドゥクとの戦い後、ニヌルタ(アラム・ムル)によってピラミッド内部と冠石は破壊され、現在のようにもぬけの殻となった。彼の乗り物“黒い鳥”は現在のステルス機を思わせると同時に、導きの鳥“烏(からす)”の原型である。

 ウツは“二輪戦車の場所”以外に“地球の臍(へそ)エルサレム”も任された。ならば、エルサレムに最も縁の深い「神」はウツとなる。ウツのシンボルは太陽だが、それは粘土板では六芒星として描かれている。エルサレムはユダヤの聖地。ユダヤの最も重要な王はダビデ。ダビデの星と言われているのが六芒星である。