マルドゥクへの赦しと地球年の開始

マルドゥクへの赦しと地球年の開始---------------------------------------------------------------------

 その頃、角がある巨大な獣(マンモス)が追われた地、北の土地から、マルドゥクがナブを連れてエンキとアヌの前に現れた。サルパニトは死んでいた。

 アヌはマルドゥクを強く抱き寄せた。「お前は十分罰を受けた」とアヌは言い、右手を彼の頭に置き、赦しを与えた。集まった皆は、黄金の場所、山の高地から平地へ降りて行った。そこに、ニヌルタが水平線にまで及ぶ新しい“二輪戦車の場所”を整えていた。アヌとアンツは金を積み込み、そこからニビルへと帰還した。「地球と地球人にどんな運命が意図されようと、為るがままに任せよ!知識に見合った天と地球の秘密を教え、正義の法と道徳的正しさを教え、立ち去るのだ!」と言い残して。
 悲しみに溢れた別れの沈黙を最初に破ったのは、マルドゥクだった。彼の言葉には怒りが込められていた。「この新しい“二輪戦車の場所(ナスカ平原:巨大な地上絵は発着場の目印)”は何なのですか。私の追放後、私の許可無しで何をしたのですか?」エンキが4つの地域についての決定を伝えると、マルドゥクの怒りは頂点に達した。「何故、ドゥムジの死を招いたイナンナに領地が与えられたのだ!」「決議を変えることはできない!」とエンキがマルドゥクに言った。 彼らはそれぞれの“空の船”でエディンと隣接する場所に戻った。トラブルを察したエンリルは、イシュクルに残るよう指示し、監視させた。アヌの訪問を記念して、新しい時間経過の数え方が導入された。ニビルのシャルではなく、地球の年(ねん)によって数えるのである。エンリルに捧げられた牡牛の時代に、地球年のカウントが始まった。


 アヌは地球を運命に任せ、成すべきことを成したら地球から立ち去るように指導者たちに命じたが、つまり現在「神々」は地球にいないということである。
 またマルドゥクはアヌから赦されたのにも関わらず、まったく反省の色が無く、指導者たちを責めるばかりであった。地球年は、BC3760年から始まった。つまり、アヌの最後の公式訪問がBC3760年だった、ということである。