阿曽辺族(あそべぞく)の連絡方法

阿曽辺族(あそべぞく)の連絡方法------------------------------------------------------------------------

 阿曽辺族(あそべぞく)の連絡方法には、縄を結んで伝える縄結び伝、石を並べて伝える石置伝、更に煙を使って遠方へ知らせる煙方伝、また丸太を空洞にくり抜いて鳴木とし、それを打ち鳴らして遠距離に知らせる方法をもって一族の安全を警護する一族だった。

紋吾夷士族と葬(そう)--------------------------------------------------------------------------------------

 この阿曽辺族(あそべぞく)と津保化族(ツボケゾク)のことを総称して紋吾夷士族と言った。時代が移り、この紋吾夷士族は身を飾る物も多く使った。飼う鳥獣は犬、鷹、馬で、草や木、魚や虫から薬物やら毒物を採取した。
 そして神を信仰したがその起りは、死への恐怖、天地の異変、水害や火災の難、病気や食の困窮、敵の侵略による殺害、不時の運命の災難、その他生き抜くために心身を悩ませることのない安住の願いから発信したものだった。
 そしてまた始祖人に墓がないのは、紋吾夷士族以来の祖宗(そそう)で、死は新生へ向かうもの、生きている間に生命を断ち食糧とした死体は白骨になるまで山野に放置し、肉は草木への肥料とし、飢えた鳥獣と虫が食糧とした後、残った白骨は石で砕いて粉灰(こはい)として川の流れに流した。
 これが故人が生存している間の飢えた時に、食糧として殺傷した諸生物の精霊に悔い、天、地、水の万物創造万能の神に捧げ奉るという個人の葬(そう)だった。