バビロニア帝国(バビリ)

■紀元前1894年

バビロニア帝国(バビリ)------------------------------------------------------------------------------------

 あの“大いなる惨禍(アヌンナキの核戦争)”の後、“邪悪な風(放射能)”を免れたメソポタミアのバビリ(バビロニア)はマルドゥクが最高権力を宣言したように、彼の帝国となった。そのため、宣言通り、エンリルとニヌルタ(アラム・ムル)は海の向こうの土地へ旅立ち、ニビルのために金を入手するという特命ミッションを遂行した。また、マルドゥク一派を除く他の神々も、エンリルとニヌルタに追随した。エンキと僅かな神々を除いて。


 マルドゥクと彼の信奉者であるイギギの一派は、相変わらずエゴと欲望で歪んだままだった。自らの帝国を手中にしたマルドゥクは、神話・伝承の改竄(かいざん)を進めた。天地創造神話「エヌマ・エリシュ」ではニビルのことを“マルドゥク”と呼ばせ、ニヌルタについてはすべて、エンリルについてはほとんどの内容が削除された。エンリル系に対して、相当な恨みを抱いていたためである。これにより、十分な知識が与えられていなかったこの地域の人類は誤解し、曲解し、ありもしない妄想が妄想を生み出す事態となった。
 様々な儀式、とりわけ新年を祝う儀式もマルドゥク流に変えられ、性的な節制は不幸の原因になるとして避けられ、性を拒む女性は悪魔の手先とされた。それ故、“聖なる結婚”が性的倒錯と人間の生贄の儀式へと変貌した。それが、マルドゥクの拝ませた“空のはしけ”ベンベンの偶像崇拝と重ねられ、偶像崇拝には性的倒錯や人間の生贄が不可欠とされたのである。
 また、マルドゥクは貨幣経済を創り出した。当初、貨幣は物々交換を効率化するための“手段”だったが、それがいつしか“目的”となり、金(かね)のために人々が争い、血を流すこととなった。金に関わる神は“マモン・ラー”と呼ばれ、やはりマルドゥクを暗示する“ラー”という名が込められた。
 しかし、マルドゥク派のアヌンナキ以外からの教えをそのまま継承していた者たちもいた。それは、ハランに派遣されたイブル・ウム(アブラハム)の一族で、彼らはそのアヌンナキの指示によって、安全な地下へと避難していたのである。そして、地上が安全な状態になってから、機を伺って地上へと戻って来た。

 この地下へ避難していて、地上が安全になってから出て来たイブル・ウム(アブラハム)の一族が、地底人などと思われた。それが第4の“神聖”な地域(シナイ半島)と結び付き、そのような惨禍(さんか)を生き残った者たちが地底などに避難し、理想郷=シャンバラとも言える高度な文明を築いているという誇大妄想となった。 
 シャンバラとは神々の第4の“神聖”な地域(シナイ半島)のことである。それが日本では、須弥山(しゅみせん)や弥山(みせん)と呼ばれてきた。ただし、“遠い東の土地、高い山々の土地”ヒマラヤへ行ったイギギの子孫たちは、シャンバラ伝説と混同された。彼らは人類よりも高度な文明を維持していたからである。

 偶像崇拝の根源バアルは元々エンリルで、後にマルドゥクを暗示する言葉となったがマルドゥクは偶像崇拝やら拝金主義などの根源である。“聖なる結婚”の儀式の根源はイナンナだが、それをここまで酷くしたのはマルドゥクだった。世界中で見られた人間の生贄の儀式は、この後、マルドゥクが世界を放浪して最高神であることを普及したことによる。
 また日本語では“金”と書いて“きん”とも“かね”とも読む。ニビルへのキンからカネができ、それが手段から目的へと変貌したが、使い方次第で表(=善)にも裏(=悪)にもなることを、昔の日本人はこのような“事実”から知っていて、そういう二重の意味を与えたのである。


 “ありもしない妄想が妄想を生み出した”というのは、物質宇宙の基本的物理法則として、星々は創造のエネルギーと電磁場的に共鳴し、星々に誕生した生命体も電磁場的にその星は勿論のこと、創造のエネルギーとも共鳴しあう相互関係である。人間の想念は脳内の電気信号の作用なので、電磁場を生み出す。その思考波が共鳴したり打ち消しあったりするが、その共鳴作用によって、良い想念はより良い想念へ、悪い想念はより悪い想念へと増幅される。天皇陛下が常に祈りによって世界を良い方向へ導こうとしていたのは、良い想念の増幅作用の端的な例である。
 同様に悪い想念も増幅して、いつからか、その創り出された悪い想念エネルギー体に人間の思考が影響され始めるようになり、より悪い現実を創り出すようになった。そして、黒魔術などが生み出され、想念の負のスパイラルが始まった。これが、様々な宗教で言うところの、悪やサタンなどと言われるものの正体である。カバラで言えば、「生命の樹」の下降である。
 そのような想念を生み出す元になったのがマルドゥクだった。よって聖書では彼の帝国“大いなるバビロン”は崩壊することになっていた。こういうことがあり、日本では言霊信仰で悪いことは口にはしない、ということがあった。
 マモン・ラーも地獄の4人のサタンの1人とされ、この名が“マネー”の語源となった。つまり、21世紀初頭まで続いた貨幣経済は、マルドゥクのバビロニア帝国の貨幣経済が元だった。マモン・ラーは双頭の鷲で、フリーメイソンのシンボルでもある。双頭の鷲の意味は、狡猾(こうかつ:ずるく悪賢いこと)、虚偽(きょぎ:誤った思考)、欺瞞(ぎまん:だますこと)である。しかし、名前に“ラー”がある以上、これもマルドゥク=バアルを象徴しており、狡猾(こうかつ)、虚偽(きょぎ)、欺瞞(ぎまん)に相応しい。

 双頭の鷲は主に東ローマ帝国や神聖ローマ帝国と、関連したヨーロッパの国家や貴族などに使用された。現在でもセルビア、アルバニア、ドイツ、ロシアなどの国章や、ギリシャ正教会などで使用されている。

 20世紀後半から、盛んにチャネリングなどで宇宙人や高次の存在とコンタクトしたと言われ始めたが、それは、人間の悪い想念が生み出した邪悪な電磁場エネルギーへのコンタクトである。よって、テレパシーでコンタクトしたとか、UFOに乗せられて金髪碧眼の宇宙人に導かれたなどという体験談は、チャネリングによってサタン的意識が潜在意識に働きかけることによる幻覚や妄想に過ぎないと言える。変な“お告げ”の類もそうである。霊能者と言われていたほとんどは偽者である。何に共鳴しているのか、解ったものではない。本物は、僅かな人たちだけだった。
 20世紀オカルトの元祖的存在とも言えるブラヴァツキーは、古代エジプトのイシス-オシリス黒魔術を基本としており、それはマルドゥクによるでっち上げと偶像崇拝が根本である。
 カバラの類の考案はすべてニンギシュジッダでピラミッドに目のマークもそうだが、それを後からマルドゥクが利用したに過ぎない。