その他の神々

その他の神々-------------------------------------------------------------------------------------------------
 ヴェーダの記述に用いられた古代サンスクリット語は、ゾロアスター教の聖典アヴェスターやアケメネス朝ペルシャの楔形文字碑文に残る古代イラン語に極めて近く、神々の名称や祭式の用語においても、多くの類似点が見られる。
 また、古代オリエント(中東地域)における他地域の文献にも、ヴェーダの神々の名が見られるので、ヴェーダの神々はインド系アーリア人固有のものばかりではなく、インド・ヨーロッパ語族の中で東方に移動したアーリア人に共通のものが多い。

ヴェーダの神々の多くは、自然界の事象を基に神格化されたもので、天神ディヤウス(=デウス=ゼウス)、太陽神スーリヤ、暁の女神ウシャスは天界に、雷神インドラ、風神ヴァーユ、暴風神ルドラ、雨神バルジャニヤは空界に、火神アグニ、酒神ソーマは地界に住む。
 雷神インドラはヴェーダにおける英雄神で軍神であり、仏教の帝釈天(たいしゃくてん)。軍神ニヌルタとイシュクルが原型。

火神アグニはラテン語"ignis"やイラン語の“火”とも語源を同じくする。アグニは天にあって太陽として輝き、空において稲妻として煌めき、地上では祭壇の聖火として燃え、人の中にも怒りの火、思想の火などとして存在する。
 スーリヤは太陽神、ヴァルナはイエスの原型でもあるミトラ=ミトラス=マイトレーヤと同様の契約の神。

ヴェーダ以前の土着神には、遺伝子の二重螺旋とニンギシュジッダを暗示する創造神ナーガ(男神)とナーギ(女神)、後にサナト・クマーラとされたクベーラ(毘沙門天"びしゃもんてん")、リグ・ヴェーダでは太陽神の子とされていたが支那風にアレンジされて日本では閻魔大王となったヤマなどがある。
 これらの起源はすべてシュメールの神々である。特に、火神アグニはペルシャのゾロアスター教の主神とされ、火の鳥フェニックスのイナンナを連想させる。ペルシャもイナンナが主神である。