モーゼ

■紀元前1290年頃

 地球の人々が物欲的に傾き、エジプトの上流社会ではギリシャと同じく、麻薬はありふれたものとなり、動物とのセックスさえが稀なことではなく、自然と宇宙の法則に絶対的に反する行ないが蔓延していた。ティアウーバ星人の使命は、助けを必要と見なした人々を援助することだが、この時点で介入して歴史の方向性を変える決定を下した。ヘブライ人(ユダヤ人)は邪悪になったエジプト人のもとではもはや進歩する見込みがなかったために、ティアウーバ星人はユダヤ人をエジプトから脱出させなければならなかった。
 それは彼らが、はからずも地球に到着して間もなくのことだったが、エジプトから故郷の地へユダヤ人を導く1人の人物を送り込むことが決定された。その頃、第8カテゴリーレベルの惑星ナクシティでは、クシオスティンという名前の人物がちょうど死んだところであった。彼のアストラル体(魂)はティアウーバ星での生まれ変わりを待っていたが、その代わりに地球において、ユダヤ人の解放者になるために肉体を得ることを求められたのである。彼はそれに同意し、モーゼとして地球へ派遣されることになった。

 天皇である父ヤコブに最も可愛がられていた11男ヨセフは、一番下の弟ベニヤミンを除いた兄たちの嫉妬をかい、エジプトに売られてしまう。ところが、当時世界中を襲った大飢饉から逃れるため、ヤコブと息子たちの一族が全ての財産と家畜を伴いエジプトに赴くと、そこで彼らを迎えたのは、ファラオに次ぐ地位であるエジプト首相に就いていた11男ヨセフだった。ヨセフは兄弟たちを許し、イスラエル一族はエジプトの地で子孫を増やして大いに栄えた。だがヨセフの死後、ヒクソス人が駆逐されると、ヘブライの勢力を恐れたファラオが、彼らを奴隷の境遇に突き落としてしまった。