七夕の起源

七夕の起源---------------------------------------------------------------------------------------------------

 ギルガメッシュ叙事詩は河をはさんで男女が1年に1回、7月7日に会えるという恋愛物語の七夕の起源にもなっている。

 「ユーフラテス河の左右に分かれ敵同士だったウルク城の姫が、ラガッシュ城の王子と年1回だけの逢う瀬を、密かに7を重ねた奇跡の日だけに長く延びる青竹につかまって双方より渡り、川の中州で逢って寄り添った。」

 この話のルーツはイナンナにある。
 イナンナはウヌグ・キ(ウルク)の神聖な区域に“ギグヌ(夜の愉しみの家)”を設置し、それとは別に、王(天皇)たちと一緒に新年の祝いの儀式も行うようになったので、これらが変遷(へんせん)して、年に1回、イナンナとドゥムジが逢瀬(おうせ:愛し合う男女がひそかに会うこと)する、という逸話になった。

 これがギリシア神話のオルフェウス(琴の名人)の男女の恋愛の話となり、中国に伝わり牽牛(けんぎゅう:わし座のアルタイル)・織姫(琴座のベガ)の恋愛話となり、それが日本に伝わり七夕の話になった。このギリシア神話のオルフェウスの話は、七夕の話に変化したものだけでなく、直接的にも日本に伝わり、日本神話のイザナミとイザナギの話になっている。日本での「たなばた」という言葉の語源は、古事記や日本書紀に見られ、万葉集にも七夕にまつわる歌が存在している。また先のギリシア神話が、アレキサンダー大王の大遠征による東西融合のヘレニズムで世界各地に伝わっていった事は有名であり、フィンランドにも、「愛し合った夫婦ズラミスとサラミが死後に、天の川を渡って再会する。」という七夕とよく似た話がある。