英語のフリーメーソンという言葉が、文献に登場し始める

■1376年頃

 英語のフリーメーソンという言葉が、文献に登場し始める。14世紀から18世紀にかけて、イギリスで書かれた約150の写本にはレギウス写本(1270年)、ヨーク石工令(1352年)、ロンドン石工令(1356年)などがあるが、なかでもクック写本(1430年)は、近代メーソンの創設者たちにインスピレーションを与えた。

 これらの資料では、石工たちが建築現場の脇に設けられた集会所のロッジに集まっていたことが記されている。ロッジでは、徒弟の養成・支援にあたる石工長の権威の下で、仕事の秘密が伝授された。そこでは秘儀の伝授があったとしても技術的知識の伝授にとどまり、象徴的な儀式による参入儀式があったわけではなく、現会員による新会員の選考制もなく、仕事の能力だけが入会を決める唯一の条件であった。

 真のフリーメーソンであるための条件とは、神への信仰、道徳律の尊重、ロッジのメンバーは男性に限られる、秘密を守る義務、などはこの時代に定められた。