ティアウーバ星人について

ティアウーバ星人について--------------------------------------------------------------------------------

 ティアウーバ星の人々は男女の性を兼ね揃えた両性具有である。この惑星に住む人々はすべてそうなのである。彼らは地球人と同様に、子供を生むこともできるが、唯一の違いは、彼らが完全に出産をコントロールできるということである。ティアウーバ星人は皆美しい顔をしており、非常に穏やかである。身長は280センチから300センチほどで、整った体格をしている。肉体的にも完璧で、さらに自分の肉体細胞を再生したり変えたりできる。つまり、”彼女”たちは歳をとらないのである。

 彼ら宇宙船の飛行速度は、最小の隕石にぶつかっても、その宇宙船を打ち砕いてしまう。そこで彼らは特別な部屋を利用して、強大な圧力下に一定の塵状形態をストックしておき、それを反物質砲に供給している。彼らの宇宙船は、はるか前方にある宇宙空間にさまようほんの微細な物質でも分解する加速微分子の流れを燃焼させるコスモトロンのようなものなのである。これが超光速飛行を可能にしている。
 彼らはカトとタキという単位を使う。彼らは、現代人が使っているアラビア数字と呼ぶものを同じように使っている。そしてその数字は、ティアウーバ星人たちが地球に持ち込んだものなのである。

 ティアウーバ星はたとえようもなく美しく、それを表現するとするなら”発光する黄金”である。そして海にはさまざまな色をした島々が点在していた。ここで見る色は、地球人が今まで知っている色よりもはるかに鮮やかに感じられ、しかもこの惑星にある色は、地球に存在するどのような色とも比較できない。赤は赤であるが、それは地球人の知っている赤ではない。ティアウーバ星人によれば、地球人の親しんでいる色はカルビラオカで鈍いという意味があり、ここにある色はテオソラコヴィニキで、内部から色を放射しているという意味である。


 そして地上には、大小の”巨大な卵”を目にすることができる。あるものは横たわっているが、あるものは先端を上にして立っており、そうした巨大な球体がさらに数多く存在する。それはビルである。
 このティアウーバ星は地球の重力と同じではなく、地球での体重は70キロは、ここでは47キロになる。よって宇宙船から出るとき平衡感覚を失う恐れがある。さらにこの惑星の光と色は、地球人にとってはしばらくお酒に酔ったようにさせる。色というのはある意味、人間の生理体に作用する振動、バイブレーションなのである。地球では色に対する認識があまりないが、ここではそれが重大な結果をもたらすことがよく知られている。
 ビルである卵の中はまるで外にいるかのようで、周囲には見渡す限りの田園風景が広がっている。少し離れたところでは20〜30人の人々が、宇宙船にあるのと同じようなスクリーンとデスクの前で忙しそうに働いている。ここはティアウーバ星の銀河間センターである。そこでは音楽のようなものが柔らかに流れていて、それを聞くと、何とも言えない幸福感に包まれるのである。またここにいる人々は誰もが嬉しそうに挨拶してくる。
 ティアウーバ星人の表情には喜びと親切さがあふれており、訪問者に対しても温かい歓迎で迎えてくれる。しかしティアウーバ星人は地球人に慣れていないので、幸福感が溢れている彼らの顔色からすれば、地球人の顔色は悲しそうで、色も悪く見えるのである。
 ティアウーバ星の大気は穏やかで芳(かぐわ)しく、地球上では決して味わえない幸福感に包まれる。森の木々は巨大で、およそ200メートルの高さがある。最も高いものでは240メートルにもなる。根元の直径は20〜30メートルあり、何本かは樹齢8000年のものがある。彼らの1年は333日で、1日は26カルセである。1カルセは55ロルセからなり、1ロルセは70カシオである。1カシオは地球の1秒とほぼ同じである。
 森の高い枝の間には鮮やかな色をした巨大な蝶が飛び交い、それらの蝶は1メートルはある羽を広げており、羽の色は青、緑、オレンジである。蝶たちは不思議な縁取りのある羽を羽ばたかせたが、その美しさはまるで息を呑むようであった。その蝶の羽は金色で、その先端には明るい青色の筋が入った緑色で、ダーク・オレンジの菱形で縁取られている。羽の裏側はダーク・ブルーに輝いており、まるで上から光で照らされているかのようだった。そしてこの巨大な昆虫は、葉に止まっている間、柔らかな笛のような音を発していた。
 森の樹下にはさまざまな植物が生い茂っており、その大きさはさまざまで、ある種類の葉は人の手ほどの厚みがある。植物の色は緑というよりも青に近い。
 鳥たちの色は、地球人にとってはまさしく色の祭典で、青、黄色、ピンク、赤の羽毛を持ったさまざまなインコたちがいる。ハチドリは金の斑点をつけた鮮やかな赤色をしている。極楽鳥に似た鳥の尾は赤、ピンク、オレンジで250センチほどあり、翼を広げると体長は2メートルにもなる。その”宝石”が飛ぶと翼の内側は淡いピンクに見え、先端には明るい青のアクセントがあり、翼の内側はオレンジ・イエローをしている。その頭はかなり高く逆立っており、その色は黄、オレンジ、黒、青、赤、白、クリームなどさまざまな色をしている。
 地球人が見れば、ここでは色が物体の内部から発せられているという印象があり、その色は地球人の常識を超えている。地球では赤色はせいぜい15種類くらいのものだが、ここでは100種類以上に分けられるのである。また特に注意を引くのは、森の上を飛びながら耳にする”音”である。それは遠くから絶えず聞こえる同じ調子で演奏されるフルートに似て、軽くソフトなBGMのようである。しかも人々が動くたびに音楽は変化し、そして元の調子に戻る。
 この音は、たとえばキシノキシのような、ある種の植物が太陽光線に照らされた時に生じるもので、その色の振動と無数の昆虫から発せられる振動とが影響し合って生じたものである。それが耳にとても音楽的に聞こえる。またそれは、意識的にそれに波長を合わせる時にだけ聞くことができる。というのも、それがティアウーバ星の生命と環境に欠かせない部分から成り立っているからである。専門家によると、もしこれらの振動が消えてしまうと、ティアウーバ星人の目にはかなりの害が出ると言われている。音が目に影響するのは奇妙に思われるが、それは事実である。

 また海では、黄金の砂浜の端にココヤシに似たヤシの木が、高いこずえの美しい葉を揺らしている。砂浜の向こうには小高い丘があり、鮮やかな赤い岩肌が海の青さと美しいコントラストを見せている。そこでは100人ほどの人々が全裸で日光浴をしたり、透き通った海水で泳いでいる。
 ここでは耳や目に作用するすべての振動は、人々の神経や感情に大きな影響を与えている。いつもは神経質な人も、その柔らかな調べを聞きながら、あたかも温かな浴槽の泡に包まれてくつろいでいるかのようにリラックスできる。しかし実際にはそれ以上であり、余りにも気持ちがほどけて泣き出したい気分になる。ティアウーバ星の海にいるイルカは、地球のイルカと同じように遊び好きである。

 ティアウーバ星人は腰にタラという装着状のベルトを着け、リティオラックというコントローラーを持っている。それが発する振動によって、惑星の持つ磁力を中性化することができ、重力をなくすことができる。よって何百トンもの重量であっても問題はない。また超音波に似た別の振動によって正確な進路をとることもできる。この惑星では誰でもが、そうした方法である距離を旅行し、空を飛んでいる。彼らは垂直に立ったままで飛んでいく。
 ある島の黄金の砂浜では何人かの人々が日光浴をしている。辺りには鮮やかな昆虫や蝶や鳥たちの鳴き声が満ち溢れている。ここの低木や花をつけたブドウの木々に囲まれた場所には、小さな卵の建物がある。ここでは建物はすべて卵形をしており、ほとんどは横向きだが、立ち上がっているものもある。その殻は白く、窓もドアもない。ある卵は横になっており、半分が地中に埋まっている。横は約30メートル、縦は約20メートルで、これはかなり小さいものである。
 その中へ入ってみると奇妙なことに、まだ外にいるという感覚を感じる。中にいながら青い空に広がる木々や蝶や花々が見える。外から見える屋根の中央の鳥の巣は、内部からもその巣の底を見ることができた。つまりその巣は、奇跡のように空中に止まっているように見えるのである。外との唯一の違いは、床に一種の絨毯(じゅうたん)のようなものが敷かれており、椅子や大きなテーブルがあることである。そこにあった家具類は、彼らの体に合わせた大きなものである。
 こうした住居は特別な磁場によって存在している。ティアウーバ星人は、すべてを自然の力と自然の創造物に見習っている。すべての存在は、人間や動物や植物、鉱物であるかを問わず、すべてのものはその周囲に”ある場”を持っている。たとえば人体は、オーラと卵形をしたエーテル体によって二重に包まれている。エーテル体は部分的には電磁気によって、またその大部分はアリアコスティナキと呼ぶ振動によってできている。このバイブレーションである振動は、生きている間、人間を保護するために働き続けるが、オーラの振動とはまた異なったものである。彼らのこうした住居では、原子核の周りで生じる鉱物性の、エレクトロ・エーテリック・バイブレーションの場を創り出すことで、自然を見習っているのである。
 家具類はすべて”彼女”たちのサイズに合わせて作られている。ティアウーバ星人がキッチンで食べ物をトレーに準備し、そしてひと言発すると、そのトレーは宙に浮かんで部屋の周りを動いて自動的に人々の前で止まる。人々がトレーの食事を手にすると、再びトレーは動き出し、元の場所へ回収されていく。これは地球人が言う空中浮揚である。彼らはいつでも自分の体を宙に浮かすことができるが、それは彼らにとって単なる遊び以上の目的はないのである。
 これは地球人が失ったたくさんの科学の中の1つに過ぎないのである。今でもこれが可能な人はわずかに地球にもいるが、かつてこのようなことが他の多くの科学とともに誰でもできた時代が、地球にもあった。 

 ティアウーバ星は、街の真ん中でも寝られるほど安全である。武装した警察や犬や、それに警報装置のあるような地球の建物よりも安全なのである。ここには、高度に進化した人間しかいないからである。地球にいるような犯罪を犯すような人は誰もおらず、彼らからすれば、そうした人々はもっとも野蛮なけだものと同じなのである。

 ティアウーバ星の平原にはさまざまな動物がおり、数種類の動物は2本足で、ややダチョウに似ている。他の4本足のものたちはマンモスの2倍の大きさがある。カバと並んで動く地球にいるのとそっくりの牛やロバやキリンもいるが、地球のものよりは背が高い。馬たちが群れをなして疾走しているが、その中には可愛らしい女性の頭をした馬もいる。何頭かは金髪で他のものは赤毛や茶の髪をしており、青い髪をした馬もいる。馬たちは走りながら、10メートルも宙に浮くことがある。彼らには翼がついているのである。また彼らはティアウーバ星人と会話することができる。