記録に残る最初のオリュンピア祭(オリンピック)


■紀元前775年

 記録に残る最初のオリュンピア祭(オリンピック)が、古代ギリシャのエーリス領地内のオリュンピアで行われた。最初はエーリスとスパルタの2国のみの参加だったオリュンピア大祭は、正確に4年に一度開催され続け、しだいに参加国も増えてきた。やがて全ギリシア諸国が参加するようになった。

 オリュンピア大祭は、エーリス州のゼウスの神殿が建てられたオリュンピアの聖域にある競技場(スタディオン等)で開催された。大祭は初期にはスタディオン走のみで、1日で終了した。徐々に競技種目も増え、紀元前472年には5日間の大競技会となっていた。参加資格のあるのは、健康で成年のギリシア人の自由人男子のみで、女、子供、奴隷は参加できなかった。不正を防ぐため全裸で競技が行われた。勝者には勝利の枝と勝利を示すリボンのタイニアが両腕に巻かれ、ゼウス神官よりオリーブの冠が授与され、自身の像を神域に残す事が許された。審判はきわめて初期はエーリス王が当たったが、競技の数が多くなるとエーリス市民からくじで選ばれた。選ばれた審判たちはオリンピック期間中、神官として扱われた。競技は第1回からの伝統である192メートル(1スタディオン)のスタディオン走のほか、ディアウロス走(中距離走)、ドリコス走(長距離走)、五種競技、円盤投、やり投、レスリング、ボクシング(拳闘)、パンクラティオン、戦車競走などがあった。