世界の宗教のオリジナルは同じ④ インドのクリシュナとキリストの類似

世界の宗教のオリジナルは同じ④ インドのクリシュナとキリストの類似-----------------------

 クリシュナはBC7世紀頃に活躍した実在の人物で、ヤーダヴァ族の精神的指導者として、バクティ思想の萌芽(ほうが)を含む新しい教えを説き、その神をバガヴァットと称した。クリシュナは死後、そのバガヴァットと同一視され、神格化されるに至った。そして、このような逸話はほとんどイエスの予型といって良い。イエスの逸話と対比させると、次のようになる。

a:クリシュナが自分の子ではなく神の子だと知った父ヴァースデーヴァは戸惑った。
 ヨセフはマリアの懐妊を知り、婚約を解消しようとするが、天使のお告げによって神の子であると知り、思いとどまった。

b:救世主クリシュナが誕生することを知ったカンサ王は恐怖に慄(おのの)き、近隣の町や村の嬰児(みどりご)を虐殺するよう命じた。
 イエスが誕生する時、ヘロデ王は恐怖に慄き、ベツレヘムと周辺一帯の嬰児を虐殺した。

c:クリシュナは8番目に生まれた。
 イエスが誕生する前、八角形で象徴されるベツレヘムの星が輝いた。

d:クリシュナは卑しい牢獄で誕生した。
 イエスは貧しい馬小屋で誕生した。

e:赤子のクリシュナは、カンサ王の虐殺から逃れるために、ヤムナー川を渡っている。
 赤子のイエスは、ヘロデ王の虐殺から逃れるために、ナイル川を渡ってエジプトに行っている。

f:クリシュナは幼い時から強い霊性を発揮して人々を驚嘆させているが、悪戯もして、母親を心配させている。
 イエスは幼少時代、神殿で学者たちを相手に時を忘れて議論したので、帰りを心配した母マリアは遅くなるまで探し回っている。

g:クリシュナはヤムナー川に住む悪龍カーリヤを退治するため、頭の上に立ち上がり、踊って追い出している。創世記には、龍とはサタンのことで、蛇の頭は足で砕かれる、とある。
 イエスは、サタンからの誘惑をすべて拒絶している。

h:クリシュナは成長すると、“牛飼いクリシュナ”と呼ばれるようになる。
 イエスは成長すると、“良き羊飼い”と呼ばれるようになる。

i:クリシュナは、暴風雨に困っている牛飼いたちのために、神通力で山を持ち上げ、その下に避難させている。
 使徒たちが小船に乗っていると嵐になるが、イエスは一言で嵐を鎮め、信仰が強い者は山をも動かせる、と言っている。

j:神に祈った後に全裸で水浴びする牧女たちから衣服を奪い取り、カダムバの木に1人ずつ礼拝することを命じている。
 時として、イエスを唯一の花婿として全人類を花嫁としている。その典型が10人乙女の例え話であり、天国=「生命の樹」にあずかる花嫁の選ばれ方が示してある。

また、クリシュナはヴィシュヌ以上に16000の分身を創った神とされている。つまり、古代インドの「神々」の正体はすべてクリシュナであり、そのクリシュナはヴィシュヌの具現化した姿である。