聖仙リシ

聖仙リシ------------------------------------------------------------------------------------------------------

 聖仙リシとは、ヒンズー教の仙人のことで、漢訳では仙人とも言われる。元は、ヴェーダに描かれた神の天啓に携わった詩人で、言わば預言者である。それが、世間から隔絶され、外見は宗教浮浪者と区別できないことから、後に宗教的悟りに達した修行者のように変化してしまった。つまり、聖仙リシとは「生命の樹」の奥義を知り尽くした者であり、マスコミなどに登場する自称聖仙は偽物である。また、一般的な仙人のイメージも誤りである。
 有名な聖仙としては七聖仙がいる。「シャタパタ・ブラーフマナ」の七聖仙はゴータマ、バラドヴァージャ、ヴィシュヴァーミトラ、ジャマド・アグニ、ヴァシシュタ、カシュヤパ、アトリである。「マハーバーラタ」では、マリーチ、アトリ、アンギラス、プラハ、クラトゥ、プラスティァ、ヴァシシュタである。「ヴァーユ・プラーナ」では、更にブリグを加えて八聖仙とする。
 現在も聖仙は実在し、不浄の地とされ、浮浪者がたむろするガンジス川東岸に住んでいる。本来、太陽が照らす南側から見て向かって右=東が重要なのだが、インダス・カバラでは逆なので、太陽が照らす南側から見て向かって右=東が穢(けが)れた側となる。そのため、聖なるガンジスの東岸に浮浪者がたむろしており、世間から隔絶されている。世間から隔絶されていれば、奥義を守るのに最適である。
 聖仙は基本的に12人で構成され、全員で1人の聖仙を構成する。これは、3人の大烏(おおがらす)で金鵄(きんし)を構成するのと同じで、日本に於ける八咫烏に相当する。インドやそれ以外にも日本の八咫烏に相当する組織がある。