アストラル界

 人間は今自分のいる空間だけが存在するように思っているかもしれないが、実際にはこの空間以外のいくつもの空間、次元が重なり合って存在している。つま り自分の波動に合ったものだけを感じて、見ているのである。人間は常に、3次元のとなりに隣接するアストラル界(低層4次元)から影響を受けている。
 肉体を持たないアストラルの存在たちは、絶えず人間の耳元でささやき、人間に影響を及ぼそうとしている。しかもアストラルたちからのアドバイスは、必ず しも正しいとはかぎらない。ときには、彼らからアドバイスを受けるくらいなら、街に出て行って見ず知らずの人に尋ねるほうがよっぽどいいと思えることさえ ある。

 すべてのアストラルたちを信用するなと言っているわけではなく、中には進歩したアストラルたちも数多く存在している。ただし進歩しているアストラルたち は、彼らがアストラルであるからではない。人間は、肉体を去ってアストラルになる前の彼らがどんな人間であったかを知らなければならない。人間は見えない という壁を感じるがゆえに、肉体を持たない存在に対して彼らが自分たちよりも優れた存在であるはず、という思い込みを持ちやすい。
 つまり、今肉体を去ってアストラル界に行った魂が、それだけで進歩した考えを持つわけではないということであり、考え方において肉体にいたときと何ら違 いはないのである。もしあのガンジーが今アストラルにいるとしたら、人間はおそらく、彼となら話してみたいと思うだろうが、かの銀行強盗デリンジャーとし て生きたばかりのアストラル存在であれば、あまり関わりたくないと思うだろう。この世界の人々はなぜか、人間は死とともに知恵者になり、自動的に偉大な存 在になり、崇拝の対象になるものと錯覚しているのである。

 アストラルたちの中にはもちろん、人間にも宇宙からの存在たちにも支援し続けている存在たちが数多くおり、彼らは「使者」として働いており、さまざまな 場所で立派に仕事を行なっている。彼らの仕事の場は、戦場であることもあれば、路上や家庭、オフィス内などで教師やガイドとして素晴らしい奉仕活動を続け ている。そして人間のすべてが数限りない転生を繰り返す中で、アストラルとして何度も存在してきた体験を持つのである。よってアストラルたちによる影響の すべてが、ネガティブ(否定的)というわけではない。
 しかし、自分以外の誰かを「悪者」だと言ってあなたの耳元でささやき、糾弾するアストラルたちには注意しなければならない。なぜなら彼ら自身が「悪者」 である可能性が高いからである。「闇の勢力が光の天使としてやってくるだろう」という預言があるが、それはまさに今、この時期に言及したものである。また 人々の物質的な堕落を、悪い霊の影響を受けたものだといって糾弾する者たちにも気をつけることだ。真理にしたがって生きている人間には、ほかの誰かを糾弾 したり攻撃する必要はまったくないのである。